九州大学生活協同組合
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2009年1月26日

組合員の皆様へ

食材の値上がりに対する基本的な対応

日頃生協食堂をご利用いただき、ありがとうございます。

現在生協食堂で使用している食材が値上がりし、このままでは価格改訂を行わなければならない 状況となっています。生協は、「食材の変更で価格維持」を行います。

「食材の変更で価格維持」する大きな理由は、経済の先行きが不透明で有ること、 学生生活全般に経済的な厳しさが現れていることです。昨秋、九大生協で実施した 学生実態調査の結果でも、仕送りの減少傾向と奨学金やアルバイトへの 収入依存度の高まり傾向が現れています。また、食事に対する支出も減少傾向が見られます。

実際の生協利用の場面でも、食堂やパン弁当は利用点数が増加していますが、 嗜好品的な性格のある飲料や自販機の利用は減少していることから、 生協理事会は、全体として学生の節約志向が強まっていると判断しています。

従って、現在の経済状況や学生生活の実態から食材の高騰に対しては値上げではなく、 基本的に食材を変更することで、「価格の維持を図る対応」を選択いたします。

現在、鶏肉の主力食材であるFAチキンやこだわって使用してきた自然豚の値上がりが、 食材高騰の主要因となっています。使用している鶏肉や豚肉は全てがFAチキン※1や 自然豚※2ではありません。大きな値上がりしている食材を他の食材に変更することで 価格の維持を行います。もちろん、代替する食材は、大学生協の食材採用基準を クリアしているもので、生育方法の違いを除けば基本的に同一品質のものを 極力採用します。価格維持の基本対応ですので、ご了承下さい。

その他にも、魚の価格などが値上がりしていますが、食生活のバランスを 確保していただく視点からも、現状価格を維持していきます。

また、価格維持を継続するためには、皆さんの利用の結集が不可欠です。 生協としても利用しやすい食堂として内部努力を続けていく決意でございます。

※1. FA(Free from Antibiotics)チキンは、全育成過程を通じてワクチンは使用する が、耐性菌の発生や残留のおそれのある抗生物質・合成抗菌剤を一切使用しないで飼育するチキン

※2. 「自然豚」とは、米国農務省が認定するオールナチュラルポークを和訳して「自然豚」としたもの。 最新技術を駆使し繁殖・肥育を行い、病気をさせない肥育技法としての SPMD農法(ストレスのかからない環境で、成長ホルモン等は使わず、 肥料も残留農薬の検査をパスしたものだけを成長段階に合 わせて与える)により、育成したもの。

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